
角島コバルトブルービーチでの安全管理活動
2014年度は台風の影響による悪天候が続いたため、総入込数31,900人と昨年と比べ約半数の来客数でした。近年は総じて来客数が増加傾向にある中で本年は特異な年であったと言えます。
期間を通しての救急要請は1件でした。遊泳禁止の日に遊泳エリア外でサーフィンをしていた男性がボードのフィンで頭部を負傷したことに対し応急手当てを施し、要望により救急要請を行ったものです。その他に軽溺者も数件ありましたが、発見が早く大事に至ることなく、無事に海水浴期間を終えることができました。
角島海水浴場の安全管理は8月31日の日曜日をもって終了しました。しかし、4年前に起きたライフセーバー不在時の死亡事故による教訓を活かし、昨年同様、海水浴期間終了後の9月の6日7日の土日2日間に自主パトロールを行いました。その2日間も無事故で切り抜けることができました。
当法人が安全管理を始めてから昨年までの来客数は毎年コンスタントに増加しているにもかかわらず、事故件数は減少しております。これは当法人の監視活動の一定の成果であると自負しています。本年に関しては海がいわゆる「やや荒れた状態」の日が多く遠方から来られたお客様は多少の無理をしてでも泳ごうとされる事も少なくありませんでした。これに対して私たちはライフセーバーとして遊泳禁止と遊泳注意との線引きをしっかりと行いました。遊泳注意に対してはPWCをはじめ人員や機材の配置を、ビーチに発生する離岸流に応じて変えることで対応し事故の発生を防ぎました。これは常に事故の未然防止に重点を置き、日々の反省会やミーティングを通してライフセーバー全員のスキルの向上に努めた結果の表れと感じています。そしてお客様の立場になり、遊泳禁止をHPやブログ、FB等のIT活用によりできるだけ早くお知らせをした結果「ライフセーバーがいるので子供たちを安心して遊ばせることができる」というファミリー層を中心にリピーターが増加していることも成果として挙げられます。
「安心安全の下、美しい海、手つかずの自然」を求めて遠方からも多くのお客様がご来場くださっているため、昨年に引き続き県外からのお客様たちを中心にパンフレット(平成24年度当該補助金の一部により作成)を継続して配布し、迂回路をお知らせし、道の駅付近の渋滞緩和にも努めました。


